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 山形県立置賜農業高等学校ホームページを訪問いただき、まことにありがとうございます。

 本校は山形県の南部、四方を吾妻、飯豊、朝日、蔵王の連峰に囲まれた風光明媚な米沢盆地の中央部西側に位置しています。本校の所在地である川西町上小松字蓬田(よもぎだ)の地は犬川のほとりの街を見下ろす高台にあり、四季折々の風情が美しいことで有名です。

本校は、明治28年、南置賜郡立蚕業(さんぎょう)学校として創立し、明治34年、山形県立置賜農学校となりました。翌35年にここ川西町小松に移転し、今日に至るという、歴史と伝統を誇る農業高校です。開校以来129年の歴史を持ち、県内最大規模の農業高校として、多くの優れた人材を世に送り、卒業生は山形県の地域貢献、産業振興はもとより、広く各界でその重責を担い、あらゆる方面で活躍しておられます。

「質実剛健」、「誠実明朗」、「実践奉仕」を校訓とした本校の教育は、高い志を持つ地域農業の担い手をはじめ、幅広い分野で地域社会を牽引する優秀な人材の育成を目指すものです。人が生きる礎である食と農に係る深い学びや日常的な生命の観察、直接的なふれあいなどを通し、これからの時代を生き抜くしなやかな感性も育んでいます。

本校は令和4年度、5年度入学生が生物生産科、園芸福祉科、食料環境科の3学科、令和6年度入学生からは新たに食料生産経営科と農業資源活用科の2学科となりました。

食料生産経営科では農産物の栽培・飼育から流通までの知識や技術を学び、地域農業の担い手の育成をめざします。業資源活用科では動植物や地域資源を活用する知識や技術を学び、地域産業で活躍できる人材の育成をめざします。両学科とも地域農業の諸課題を自ら解決できる能力を育み、地域に貢献できる人材の育成を目標にしています。

そのため本校では地域課題の解決を目指すプロジェクト学習にも力を入れており「紅花の魅力あふれる商品開発」や「子ども食堂と子ども農園を活用した食育・食農の取組み」など多様な課題に挑戦してきました。また、川西町の「こまつ市」(朝市)への農産物や加工品の出店販売や「ふれあい動物園」の開催など、地域との連携にも積極的に取り組んでいます。多様化している現代社会において、農業への期待が高まるなか、農業高校生の活躍の場は確実に広がってきています。

創立130周年を来年に控え、地域を担う学校としての期待に応えるよう、これからも全力で教育活動に取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和6年4月 

                         校長 平田 忠宏